大川マイスターツーリズム 大川マイスターツーリズム
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体験プログラム
あなたがうれしいと私もうれしい。
 
筑後川が育む、大川の人と文化とココロ。
 

 有明海の遙か彼方に雲仙の山々を望む大川市。
この名前の由来となったのが、九州最大の河川「筑後川」である。
阿蘇山の外輪山に源を発し、沢を集め、山々を下り、いくつもの支流と交わりながら有明海へ注ぐ。
一見、濁っているように見える河口部の水も、火山灰の影響なのだとか。
満潮と干潮の差が激しく、刻々と様々な表情をみせてくれる筑後川を眺めていると、私は「地球の呼吸」を感じる。
潮の満ち引きは、遠く月と関係しているというが、自然が奏でる波動とともに、私たちは呼吸をしているように思えてならない。
人が自然を育むのではなく、自然に育まれて人は生きているのだと、筑後川は教えてくれる。
  筑後川は、かつては日本有数の暴れ川として知られ、一夜にして氾濫し田畑を荒らしてしまうため、別名「一夜川」と呼ばれていた。
常に大川の人々は知恵を出し合い助け合いながら努力を重ねてきた。
明治初期、筑後川河口付近では、干満の差が約6mの有明海の影響を受け、土砂の堆積が著しく、船舶の運行が困難になっていた。
困り果てた大川の人々は「砂防の父」とも言われるオランダの技術士、ヨハネス・デ・レーケを招く。
こうして誕生したのが、川の中央に一直線に伸びる「若津港導流堤」だ。その長さ約6km。

 
 

昇開橋からのぞむ筑後川
 
 
 


たからじまと葦(あし)

 
自然石を延々と積み上げた構造で、土砂を遠浅の河口に押し流してくれる。
100年以上経った今でも人々の暮らしを助け続けており、2008年には土木学会選奨土木遺産に認定された。
干潮の時のみ姿を現す導流堤。
それは、筑後川の真ん中をまっすぐ伸びる一本道にも見え、川と共に生きる人々の強い意志が伝わってくる。
 この若津港導流堤の先端部分に「たからじま」と呼ばれる自然島がある。時々タヌキの親子が姿を見せるこの島も、年々浸食により小さくなっていたが、地元の人々の手により保存活動が進んでいる。
自然に対する感謝の心が、筑後川の明日を変えていく。
導流堤に続くこの島に花が咲く日も近いだろう。
 大川の人々は、筑後川に育まれながら、暮らしを育
み、文化を育んできた。
現在、筑後川ではクルージングが楽しめるようになった。
変わらない風景と新しい風景を織り交ぜながら、ひとり一人の人生の中に、「筑後川」は流れている。
 
 
  筑後川のモノ。
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平成20年度
小規模事業者新事業全国展開支援事業